| 耐震性と耐久性 |
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マイホームを望む方全員が、耐震性・耐久性に優れた、「安心の住宅」を希望しています。
では在来工法の耐震性のポイントはどこでしょうか。そして、どうやって確かめるのでしょうか。 |
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| <<耐震性のポイント、「その1」・・・金具の重要性>> |
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住宅金融公庫を使う場合、図面審査・現場審査があるから安心という人がいます。
- しかし公庫審査は耐震性について、建築基準法以上ではありません。
- 充分な耐震性が確保されているとはいえない場合もあるのです。

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- もっとも、公庫は廃止の方向です。(フラット35は残るようですが・・・)
- 重要なのは「性能保証」するに値する工法と検査です。「JIO」や「性能保証機構」が定める施工基準によっているかが重要なポイントです。

- またつくば市や土浦市はその施工基準を定め中間検査まで実施しています。
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| <<耐震性のポイント、「その2」・・・柱を太くしても、耐震性は向上しない。>> |
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柱は、上からの重さに対する強度を確保するものです。耐震性は振動に対するものです。
- 柱を太くしすぎると折れやすくなり、耐震性が悪くなる、という研究結果もあります。
- 柱の太さは、住宅金融公庫の「高耐久基準」の太さで充分だと思います。(通し柱・隅柱120mm)
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| <<耐震性のポイント、「その3」・・・地盤調査をして、基礎を固める。>> |
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●地盤調査と基礎工事 ←をクリックしてください。 |
| <<耐震性のポイント、「その4」・・・スジカイの量は重要。>> |
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- 「スジカイ」が横からの振動に対する強度を確保します。(●耐力壁・・・スジカイの役割はここをクリック)
- スジカイの量は建築基準法に決まっていますが、それは最低限の量です。普通に必要なスジカイを配置すると、建築基準法の1.5倍以上になることがほとんどです。
- チェック方法は建築確認申請書の「壁量計算図」を見せてもらうことです。建築確認書は、必ず提出しなければなりません。その中に「壁量計算」という図面が必ずあります。
- ここには、スジカイの入る位置や、建物の断面面積(見付け面積といいます。)から計算される「必要壁量」と「実際にはいる壁量」、建物の辺ごとの壁量バランスなどが書き込まれています。この図面を見せてもらい、説明を受けましょう。もし、その図面がまだできていない場合、いままで施工した建物の図面を見せてもらってください。
- 「必要壁量」は建築基準法で定める最低限であることを忘れないでください。
- スジカイは、窓や建具のない壁にしか入れられません。4.5cm×9cmなどの材木を、ななめに取付け、金具で柱や梁に固定します。釘で固定しても効き目はありません。建物のコーナーには必ず入れるようにしたほうがよいとされています。
- 片入れ(/の形)とタスキがけ(Xの形)があり、タスキがけは片入れの2倍の耐力があります。建築確認書の壁量計算図では、片入れは▲、タスキがけは▲▲で表示します。(他のマークで表示する場合もあります。)
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| 壁量計算表のサンプル |
| 必要壁量 |
風圧力 |
地震力 |
判定 |
| 1F |
X方向 |
38.60×0.50=19.29 |
58.00×0.29=19.72 |
19.72<40.00 OK |
| Y方向 |
53.43×0.50=26.71 |
26.71<51.28 OK |
| 2F |
X方向 |
15.37×0.50= 7.68 |
70.00×0.15=10.50 |
10.50<30.00 OK |
| Y方向 |
23.81×0.50=11.90 |
11.90<32.00 OK |
左右方向(X)と前後方向(Y)各々の必要な壁量と設計された壁量を比較しています。1階のX方向では、必要壁量19.72に対し設計壁量は40.00、2倍以上の壁量が確保されていることを示しています。 |
| 有効軸組の算定 |
X方向の軸組 |
Y方向の軸組 |
| スジカイの種類 |
入れ方 |
軸組の長さ |
倍率 |
箇所数 |
長さ |
箇所数 |
長さ |
| 一階 |
木製スジカイ |
ダブル |
1.00 |
4 |
10 |
40.00 |
8 |
32.00 |
| 木製スジカイ |
ダブル |
1.50 |
4 |
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2 |
12.00 |
| 木製スジカイ |
ダブル |
1.82 |
4 |
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1 |
7.28 |
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計 |
40.00 |
計 |
51.28 |
| 二階 |
木製スジカイ |
ダブル |
1.00 |
4 |
6 |
24.00 |
6 |
24.00 |
| 木製スジカイ |
ダブル |
1.50 |
4 |
1 |
6.00 |
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| 木製スジカイ |
ダブル |
2.00 |
4 |
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1 |
8.00 |
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計 |
30.00 |
計 |
32.00 |
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| 平面図に、スジカイの位置が表示され、このような表が作成されます。 |
| 壁釣り合い判定表 |
壁量充足率(小)/(大) |
判定 |
| 一階 |
X方向 |
2.63/3.15 |
0.83>0.50 OK |
| Y方向 |
2.22/3.56 |
0.62>0.50 OK |
| 二階 |
X方向 |
4.58/4.58 |
1.00>0.50 OK |
| Y方向 |
3.05/3.05 |
1.00>0.50 OK |
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| この表は、建物のスジカイバランスを、判定表しています。 |
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| <<耐震性のポイント、「その4」・・・スジカイのバランスも重要。>> |
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- スジカイの量だけでなく、配置が大切です。
- スジカイが一ヶ所に固まっていたら、他のところの耐震性がなくなります。
- 最近の基準法の改定で、スジカイのバランスも建築確認図面に表示しなければならなくなりましたので、今後はやや安心です。(上記壁釣り合い判定表でチェックされます。)
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| <<耐震性のポイント、「その6」・・・金具も大切。>> |
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- スジカイは、土台や梁と金具でつながれていなければなりません。また、基礎と土台、土台と柱、柱と梁、梁同士などのつながりも、金具が重要な役割を果たしています。横揺れだけでなく、たて揺れもあるのが地震です。
- 金具は各々の構造材が、一体となって地震に対抗するために、必要不可欠なものです。
- 金具には多くの種類があります。「火打ち」、「羽子板金物」、「V型金物」、「アンカーボルト」、「ホールダウン金物」、・・・。
- 住宅メーカーの中には、都道府県で定めている「高耐震基準」に基づいた施工を標準としているところもあります。
- 基礎と土台はアンカーボルト(Jの形をしたボルト)で固定します。基礎と柱を「ホールダウン金物」で固定すると、さらに耐震性が向上します。この工事は、行っている会社と、そうでない会社がありますので、住宅メーカー決定の際の参考にしてください。
| スジカイ部分 |
ホールダウン金物 |
ひねり金物とV型金物 |
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| <<耐震性のポイント、「その7」・・・剛床構造は、すごくいい!>> |
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- 最近施工されている住宅が増えてきました。2階の床全面に構造用合板(12mm〜27mmの厚さ)を打ち付ける工法です。
- こうすることにより、2階のひずみや変形(長方形がひし形になるような状況)が抑えられます。
- 同じ量のスジカイを入れた場合でも、横揺れに対する力が分散されますので、耐震性は向上します。
- 床鳴りなども防げます。
- 工事中の安全性から、大工さんも喜んでいます。
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| <<「耐久性」について>> |
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同じように感じますが、大きな地震があったときに問題になるのは、「耐震性」、大きな地震がなかった場合に問題になるのが、「耐久性」です。
最も注意しなければならないのは「結露」です。
- 結露とは、寒い日ガラスにつく水滴のことです。
- これは、温度の差によって発生するもので、ガラスだけでなく外壁や内部の壁にも発生します。
- 寒い日は、内部に結露が発生し、暑い日はクーラーなどの影響で、外側に結露が発生します。
- この湿気が、カビや腐朽菌が発生し、壁を腐らせるのです。
- また、アレルギーなどの原因にもなります。
- これを防ぐためには、通気を考えなければなりません。
- 通気性のいい施工は、結果的に耐久性が向上します。
- 具体的には、外部→床下→壁内→天井裏→軒下の気孔→外部までの、空気の通り道を造るような施工をします。
- 冷たい空気は、床下に向かって流れますし、暖かい空気は天井裏から外に流れます。
- 外は風が吹きますので、適度な気圧の違いにより空気の流れが発生し、湿気を防止してくれます。
- 在来工法の場合、あまり問題なく施工できるのですが、ツーバイフォーの場合、内部では、床下から天井への空気の通り道をつけられない場合が多く、無理に通り道を作ると、強度が落ちます。
- ツーバイフォーの住宅で、高気密高断熱とあわせて、セントラル換気をしても、壁内部は通気ができず、結露の心配はあります。室内に結露が発生しなくとも、壁内部に結露が発生しては、耐久性の問題になります。外壁部分だけは、「ドウブチを打つ」という方法があります。外壁材と壁の間に隙間を作る方法です。
浴室やキッチンからの湿気については、注意を払わなければなりません。
- 中古住宅の古いものを見ますと、築20年くらいで、床がフワフワになっているものを見かけます。
- 「湿気」が原因です。耐久性の最大の敵は、「湿気」です。
- 古い住宅は風呂がモルタルで、亀裂(クラックといいます)が入り、そこから湿気が発生し、床を腐らせるのです。
- ユニットバスや、システムキッチンは、このような湿気を防ぐのに役立っています。
- 浴室に特別のこだわりがあり、ユニットバスはイヤダ、という方は、モルタルで浴室を作るります。
- 浴槽は日本製でも外国製でも、デザインや材質のいいものが、たくさんあります。しかし浴室自体はどうしてもモルタルになります。
- モルタルは、小さな地震でも、亀裂が生じやすく、水漏れの原因になりますから、防水に十分注意を払って施工しなければなりません。
床下の地面からの湿気も原因になります。
- 床下の地面からの湿気も原因になります。床下の通気は、耐久性という点で重要です。
- 最近の住宅は、防湿シートやベタ基礎により、湿気を防ぐのが、一般的です。
- 基礎を高くし、通気に配慮すればさらに良い結果になります。そのように設計してもらいましょう。
- 基礎の通気孔をふさいでいる方がいますが、家の寿命を著しく縮めますので、絶対に止めましょう。
バルコニーの防水について
- バルコニー(ベランダ)の、防水工事の仕様については、あまり関心のない方もいますが、この部分からの雨漏りは非常に多いのです。
- 最近は、FRP防水が一般的になってきましたが、まだまだ、耐水ペイントの業者もいます。
- 「塗膜防水」は、はっきりいえば、モルタルの上に「ペンキ」を塗っただけという方法です。当然、モルタルはクラックが入りやすく、塗膜の劣化により雨漏りの原因になります。
- 「モルタル」というのは、セメントと砂を混合したものです。費用は安いのですが、小さい地震でもクラック(亀裂)が入りやすい、性質があります。
- 「シート防水」という方法もあります。3mm位の厚みのシート(クッションフロア-をイメージしてください)を床に敷く方法です。この場合、シートの継ぎ目の段差が、意匠上すっきりと仕上がりません。
- 「FRP防水」は、樹脂とガラス繊維を混合したものを何回か塗布する方法で、防水性に優れ、長持ちします。
- バルコニー部分からの浸水は、建物の寿命を大きく縮めますので、防水の方法についての確認は重要です。
もうひとつの敵は、「シロアリ」です
- 建築基準法でも、地盤面から1m以内の木材には、「坊蟻処理」をしなければならないとされていますが、あまり強い薬剤は施工できず(○○カレー事件などもあり・・・)5年間の保証期間しかありません。
- もっとも、5年するとシロアリ駆除業者が来ます。建築時のシロアリ駆除業者に継続的に見てもらい、アドバイスを受けるのが最善でしょう。
- 周りの家が全部駆除を行うのに、自分だけは行わない・・・そうするとあなたの家にシロアリが集団で避難してきます。気をつけてください。
- なおシロアリは飛べません。歩いてきます。(ホントです。)
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